近年、ドラマや映画で注目を集めている女優・見上愛さん。
彼女の経歴は、裏方志望から人気女優へと至る興味深い道のりを描いています。
今回は、見上愛さんの下積み時代から注目女優になるまでの軌跡を詳しく見ていきましょう。
見上愛の原点と下積み時代

見上愛さんの演劇への情熱は、中学2年生の時に始まりました。
2.5次元舞台『私のホストちゃん』を観たことがきっかけとなり、演劇の世界に魅了されたのです。
観劇中は「なんでホスト? ……役者? ……えっ?」みたいなパニック状態だったんですけど(笑)。劇場のお客さんたちを見ていると、すごく楽しそうで「なんか演劇ってすごいなあ」って。
引用:テレビ朝日 logirlブログ
特筆すべきは、見上愛さんが当初から表舞台に立つことを目指していたわけではないということです。
むしろ、照明や演出、脚本といった裏方の仕事に強い関心を持っていました。
高校時代、見上愛さんは演劇部に所属し、そこで貴重な経験を積みます。
彼女の所属していた演劇部は、寺山修司、別役実、野田秀樹といった前衛的な劇作家の作品を主に扱う「トガった」部活だったそうです。
この環境で、見上愛さんは演出と脚本を担当し、戯曲を読み込む日々を過ごしました。
見上愛さんは寺山修司の言葉に強く影響を受けたといいます。
「人間はもともと多面的なものだから、いろいろやることをわざわざマルチと言わなくていい」という言葉が、彼女の多方面での活動の原動力となっているのです。
大学では演出家を目指していましたが、卒業後に見上愛さんの進路に大きな転機が訪れます。
「演出をするなら、演技も経験しておかないと」という思いから、ワタナベエンターテインメントの養成所に通い始めたのです。
この決断が、後の女優デビューへとつながっていきました。
見上愛が注目されたきっかけ!

見上愛さんの女優デビューは2019年。大学生の時のことでした。
映画、ドラマ、舞台、CMと幅広い分野で活躍の場を広げ、その演技力と存在感で注目を集めていきました。
以下の作品が見上愛さんのデビュー以降の主な出演作:
- NHK『きれいのくに』(2021年)
- 『liar』(2022年/MBS・TBS)
- 『往生際の意味を知れ!』(2023年/MBS・TBS)
デビュー以降、見上愛さんは着実にキャリアを積み重ねていきます。
そして、2024年の大河ドラマ『光る君へ』で藤原彰子役を演じたことが、見上愛さんの知名度を一気に押し上げる大きな転機となりました。
特に第35回の告白シーンと第40回の怒りのシーンは大きな話題を呼び、見上愛さんの演技力が広く認められる契機となったのです。
ひろの言葉に背中を押された彰子が、一条天皇(塩野瑛久)に「お慕いしております!」と告白する場面だ。「彰子様の直球告白最高」「涙の告白に射抜かれた」といった視聴者のコメントでSNSがにぎわった。
引用:日経クロストレンド
経歴と成長の軌跡!

見上愛さんの経歴を振り返ると、その成長と変化の軌跡が鮮明に浮かび上がってきます。
2024年は見上愛さんにとって飛躍の年となりました。
この年、彼女は:
- 地上波、BS、配信合わせて7本ものドラマに出演
- 5月に単独初主演映画『不死身ラヴァーズ』が公開
- 8月にNetflixシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』で連ドラ単独初主演
と、まさに八面六臂の活躍を見せました。「手元に台本がない瞬間がなかった」と本人が語るほど、多忙な1年を過ごしたのです。
見上愛さんの成長は、演技力だけでなく役作りの面でも顕著です。
見上愛さんは、普段から友達や家族との時間を大切にすることで、様々なキャラクターを感覚的に理解し、演じることができるようになったと語っています。
また、NHKの番組にデビューからほぼ1年おきに出演し続けていることも、見上愛さんの着実な成長を物語っています。
毎回の出演が、彼女の成長の節目となっているようです。
まとめ
見上愛さんの経歴は、裏方志望から注目女優へと至る興味深い道のりを描いています。
中学時代に芽生えた演劇への情熱、高校・大学時代の真摯な取り組み、そして女優としてのデビューと飛躍。
見上愛さんの成功の秘訣は、常に学び続ける姿勢と、多面的な経験を積むことへの貪欲さにあるのでしょう。
裏方としての視点を持ちつつ、演技の世界で輝きを放つ見上愛さん。
今後の更なる活躍が期待される、次世代を担う女優の一人と言えるでしょう。
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